自動車排出ガス規制の仕組み

自動車排出ガス規制は
自動車のエンジンから排出される一酸化炭素・窒素酸化物・炭化水素類・黒煙などの大気汚染物質の上限を定めた規制のことを指します。

特に近年ではディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質・硫黄酸化物・窒素酸化物の規制が厳しくなっている傾向があります。

日本の自動車排出ガス規制の仕組みは、単体・車種・運行の3種に大別することができ、単体規制は排気ガスに含まれる有害物質の濃度が基準をクリアしていない自動車の新車登録をさせない目的として国土交通省が定めたものとなります。

単体規制

新車登録時にのみ適用されますが、中古車の登録や現在使用中の車には適用されないため、基準をクリアした排ガス性能を持っていない場合、メーカーは車の製造ができないだけではなくディーラーも販売ができず、外車ディーラーは輸入および販売ができない形となっています。

車種規制

新車登録時のみ適用となる単体とは異なり、中古車と使用中の車にも適用されます。自動車NOx・PM法が車種規制という区分に該当され、基準をクリアできていない車の新規登録と移転登録、継続登録も不可能となる排ガス規制として基準を満たしていない車を制限する目的があります。

運行規制

都道府県が実施している排ガス性能が優れていない車の運行を制限するもので、首都圏・都市圏の自治体のディーゼル車規制条約や尾瀬、乗鞍スカイラインや上高地など、自然保護の目的のために実施されるマイカー規制が運行規制にあたります。

自動車排出ガス規制は、エコカー減税・グリーン化税制の対象車を定める基準となっており、最新の排ガス規制に対応している車には減税があり、古い車種で環境負荷の高い車に対しては重課税が課される形となっています。

地球温暖化などの環境問題を考慮すると、自動車排出ガス規制の流れを止めるのは難しくなってくるので、ディーゼルエンジンや電気自動車・水素自動車など、各自動車会社は排気ガスの量を抑えられるようさまざまな新技術を開発しています。

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